新着論文紹介 PAPERS

  • 04 APRIL 2026 Ju Zhuojun先生

    Cumulative Dose Analysis in Adaptive CIRT for LA-NSCLC

    We investigated the accuracy of target dose delivery in adaptive carbon ion radiotherapy (CIRT) for patients with locally advanced non-small cell lung cancer using cumulative dosimetry. Adaptive replanning improved target coverage, increasing V98% and D98%, while maintaining similar doses to normal tissues. Survival outcomes and toxicity were generally comparable between patients with and without adaptive radiotherapy. These findings highlight the importance of weekly CT monitoring for enabling timely adaptive interventions and ensuring accurate dose delivery during CIRT.

    Cancers doi:10.3390/cancers17162709
  • 24 FEBRUARY 2026 土田 圭祐先生

    Adjuvant RT for vulvar cancer in Japan

    本稿の執筆現在、冬季オリンピックが行われています。この疾患も多くの施設で数年おき、忘れたころにやってくるものではないでしょうか。そのような希少がんの一つである外陰癌の術後放射線治療例について、婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)の婦人科の先生方が収集したデータを解析する機会をいただきました。100施設超、10年間の大変貴重なデータであり、多くの先生方のご尽力の賜物です。同じデータでも、我々放射線腫瘍医ならではの観点で検討していくことはとても重要な仕事であると思っています。

    Journal of Radiation Research doi:10.1093/jrr/rraf050.
  • 16 FEBRUARY 2026 柴 慎太郎先生

    Proton Therapy for Pancreatic Cancer Covered by National Insurance

    湘南鎌倉総合病院では2022年より陽子線治療を開始しました。また、2022年4月より膵臓癌に対する陽子線治療は保険診療となっています。本論文では、保険診療開始後の患者のみを対象に解析を行い、先進医療時代の結果と変わらない結果が出たというものです。

    再現性を見たものですので、どこかで見た結果が出ていてあんまり面白い論文ではないかなと思いますが、再現性を見ることはとても大事なことだと思っています。

    In Vivo doi: 10.21873/invivo.14101
  • 01 DECEMBER 2025 入江 大介先生

    Spine Invader vs. Space Laser: 8 Years Later, Guess Who’s Gone?

    ★★★★★ 5.0

    【あらすじ】その患者の胸椎に生じた脊索腫は脊髄を盾にすることで手術を阻みつつ侵略を進めていた。手出しできない”侵略者”に対し、”宇宙線”の異名を取る重粒子線が挑む!

    【論評】悪辣な腫瘍と、自らの利点をフルに生かして戦う重粒子線の対決が見もの。重篤な有害事象を残さずに8年にわたる腫瘍制御をもたらす爽やかな結末と、しかしヒーローたちの戦いはこれからも続くという王道的展開。このストーリーの続きを現場で目撃せよ!

    In Vivo doi:10.21873/invivo.14042
  • 21 NOVEMBER 2025 堀込 瑛介先生

    Pacemaker Malfunction Triggered by Cybersecurity During CIRT: A Case Report

    大学院在学中に学位論文1本、症例報告2本の投稿を自身の目標として掲げていましたが、惜しくも学位取得の翌月にAcceptされました。ペースメーカー留置中の肺癌症例に対し重粒子線治療を施行したところ、ペースメーカーのサイバーセキュリティ機能が作動した事例を報告しました。非常にニッチで評価が難しいという理由から複数誌でRejectされましたが、総合病院としてCIEDs留置中のがん患者を積極的に受け入れてきた群大病院だからこそ得られた知見であると考え、その重要性を粘り強く訴え続けた結果、Acceptに至りました。

    Cureus doi:10.7759/cureus.83835
  • 22 SEPTEMBER 2025 柴 慎太郎先生

    C-ion RT for Child-Pugh class B HCC at Kanagawa Cancer Center

    重粒子線治療は、肝機能が悪い人に対しても効果を落とさずに安全に治療可能です。

    高齢者、局所進行、肝臓への複数回の治療でも安全に治療可能です。

    お困りの症例がいましたらご連絡いただければと思います。

    Advances in Radiation Oncology doi:10.1016/j.adro.2025.101812.
  • 12 SEPTEMBER 2025 小此木 範之先生

    Dose Constraints in Carbon-Ion Radiation Therapy to Minimize the Risk of Pectoral Myositis

    「もし早期乳がんの治療が、手術ではなく重粒子線治療で出来たら…」

    そんな想いから、私たちは特定臨床研究を続けています。その中で今回注目したのが、時々見られる「大胸筋の炎症」です。これは重粒子線の線量の影響なのか? それとも線質(Linear Energy Transfer: LET)が関係しているのか?様々な角度から検討しました。

    結果として、大胸筋の小体積に入る線量が大胸筋炎と関係していることが分かり、LETの影響は少ないようだと示されました。

    より良い治療を患者さんに届けるために、そして常識を問い直し科学を一歩ずつ進めるために、私たちの挑戦は続いていきます。

    International Journal of Particle Therapy doi: 10.1016/j.ijpt.2025.100746.
  • 23 AUGUST 2025 熊澤 琢也先生

    Lumbosacral Plexopathy After Carbon-ion Radiation Therapy for Postoperative Pelvic Recurrence of Rectal Cancer: Subanalysis of a Prospective Observational Study (GUNMA0801)

    重粒子線治療は直腸癌の骨盤再発病変に対するに対して有効な治療方法ですが、一方で有害事象として下肢の痺れや歩行障害などの神経障害が一部の症例で起きてしまいます。本論文では、腰仙骨神経叢に注目して、その線量を評価することで、どのような症例で神経障害が起きているかを研究しました。治療後に神経障害が生じるリスクが予測できたり、症例によってはビームの方向などを工夫して神経障害を避けることに繋がるかもしれません。

    Advances in Radiation Oncology 10.1016/j.adro.2024.101711
  • 14 JULY 2025 武者 篤先生

    Should we change the irradiation area?

    頭頸部腺様嚢胞癌の治療後は長期経過での局所再発が問題とされ、病理診断学的な神経周囲浸潤という特徴が局所再発の原因の一つともされています。本研究では画像診断学的な神経周囲浸潤の有無による重粒子線治療成績を比較しました。

    重粒子線治療後の再発形式の特徴が示されたことで、今後の照射野最適化への一歩になると期待しています。

    Clinical and Translational Radiation Oncology DOI: 10.1016/j.ctro.2025.100928
  • 24 JUNE 2025 小此木 範之先生

    A Phase I/II Study of Ultra-Hypofractionated Carbon-ion Radiation therapy for Low- and Intermediate-Risk Localized Prostate Cancer

    「前立腺癌に対する重粒子線治療は、何回まで短縮できるのか?」

    これは、36回以上のX線治療が標準治療とされていて、重粒子線治療がまだ保険収載される前、私がレジデントの時に感じた素朴な疑問でした。時が過ぎて、技術は進歩し、この疑問を自ら解決する機会をいただきました。4回までは短縮できそうです。

     重粒子線治療という貴重な医療資源を、common cancerの代表格である前立腺癌にも、広く使っていただくため、我々は歩みを止めてはなりません。この続きの臨床研究がQST病院で続けられています。

    Advances in Radiation Oncology doi: 10.1016/j.adro.2024.101705.

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