新ラボ紹介
新ラボの誕生:未来を創る挑戦
2023年9月、群馬大学医学部臨床研究棟B棟に新たな放射線治療科ラボが完成しました。このプロジェクトは、私たちの「日本の放射線治療をリードし、世界へ!」というスローガンのもと、2年半の歳月をかけて進められたものです。今回の改修は築33年目にして初めてのことであり、次に訪れる改修工事はおそらく30年以上先。だからこそ、私たちは「日本の放射線治療を今後30年間リードし続けるラボ」を作るというミッションを掲げました。
ラボ設計の理念:
4つのキーワードに込めた想い
ラボに一歩足を踏み入れた瞬間、目の前に広がるのは、驚きと感動の空間。圧倒的なインパクトを追求しました。
NESS
研究機器が整然と機能的に並び、ラボメンバーがお互いの存在を感じられる清々しい空間を目指しました。
居心地のよい
研究室運営のバイブル『At the Helm』にある「ハッピーな研究室では、皆が研究室で過ごす時間が長くなり、研究室が我が家になる」という言葉を体現しました。
日本文化がもつ美しさと落ち着きが、このラボの重要な要素です。日々、世界中から訪れる多くのゲストを日本の美でお迎えする空間を目指しました。
設計を支えた挑戦と情熱
このプロジェクトは、決して平坦な道のりではありませんでした。設計過程での困難や多くの摩擦により、何度も心が折れそうになりました。しかし、先代教授の中野隆史先生の「できない理由を並べるな、できる理由を考えろ」という教え、同門の鈴木先生の「手を離して飛べ、前向きに倒れて砂を掴め」という言葉が私たちを支えました。多くの先生方からの「群大放射線科の価値は研究室にこそあるのだから、がんばれ」との励ましの言葉が、私たちの背中を押しました。建築家・富澤秀人先生をはじめ、多くの専門家達からのご支援を得て、このラボは完成しました。
新ラボの特徴:未来を育む空間
ここには、研究の効率を高める機能性と、心を癒す空間美が共存しています。
機能的で洗練された研究室
整然と配置された研究機器、最適な照明、効率を高める動線。すべてが研究者の集中力を最大限に引き出します。
動線を最適化した培養室
培養室内にX線照射装置を完備。実験の動線を最適化し、がん治療研究の最前線で効率的に作業できるよう設計されています。
リラックスできる交流スペース
観葉植物やアート作品が並び、温かみのある空間で疲れを癒します。コーヒーを片手に交わされる会話が、新たな研究アイデアを生みだします。
和の小上がりスペース
和を感じさせる小上がりは、研究者の静かな思索や対話を促します。また、ワーママ・ワーパパ用の臨時託児スペースにもなっています。日本画家の前田有加里先生に描いていただいた襖絵にはネムノキと鳩。ネムノキは夜に葉を合わせることから、皆が協力してラボが発展していくことの祈りをこめて。
集中とプライバシーを両立する
個人ブース
ラボの一角に配置された木製の個人ブースは静かな環境での思索や、リモート会議を行うための最適な空間です。